今回は、長年にわたり日本の女子ゴルフ界を牽引してきたベテランゴルファー、**藤田さいき(ふじた・さいき)**さんをご紹介します。
彼女は父親の影響でゴルフを始め、同学年の宮里藍さんらと共に女子ゴルフ界を盛り上げてきました。
私生活では、2011年の「いい夫婦の日」に結婚。そのお相手である旦那さんはどのような方なのでしょうか。
また、彼女の名前「さいき」は本名が「幸希」と書くものの、「こうき」と読まれることが多いため、ひらがな表記にしたというエピソードもあります。
39歳を迎えた現在も第一線で活躍し続ける藤田さいきさんを、家族の視点から深掘りしていきます。
藤田さいきの旦那(夫)さんはどんな人?
藤田さいきさんの夫は和晃(かずあき)さんで、元ゴルフメーカーの社員でした。
二人はプロアマ戦を通じて知り合い、3年間の交際期間を経て、2011年11月22日に結婚しました。この日は藤田さんの誕生日であり、「いい夫婦の日」でもあります。
和晃さんの献身的なサポート: 和晃さんは、結婚後、藤田さんの父・健氏が経営する会社に転職し、藤田さんの両親が大病を患った際には、彼らに代わってツアーへの帯同サポートを続けました。
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移動の運転: 長距離移動が多いツアーにおいて、運転を担当し、藤田さんの負担を軽減しています。
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食事の準備: 藤田さんが包丁で手を怪我するリスクを避けるため、和晃さん自身が料理を作り、食事面でもサポートしています(引用元:THE ANSWER)。
2022年、「大王製紙エリエールレディスオープン」で藤田さんが11年ぶりの優勝を飾った際、和晃さんへの感謝のスピーチを行いました。
その中で藤田さんは、「彼も恐らく、結婚してダメになったとか直接言われていて、大変な思いをしているのを見てきました。
ずっと前向きなことしか言わないですし、苦しくて辛くなった時でも『大丈夫』って、一番近いところで支えてくれた人なので……感謝の気持ちしかないですね」と語っています(引用元:THE ANSWER)。
この優勝後、和晃さんは脳腫瘍が見つかり治療を開始しましたが、2023年1月には治療終了の報告がなされ、無事に回復しました。
藤田さいきの父親は元トップアマ!次兄もプロゴルファー⁈
藤田さいきさんのゴルフキャリアは、父親である元トップアマチュアの健(たけし)氏の影響を強く受けています。
父親・健氏の指導と家族: 藤田さんが小学5年生の時、高校生だった次兄の勇樹(ゆうき)さん(現プロゴルファー)の試合応援で初めてゴルフ場を訪れました。
その際、健氏が木の枝で素振りをさせたところ、藤田さんが何も教わっていないにもかかわらず、基本的なスイングの形ができていたことに健氏は気づき、その才能を見抜きました。
当初、藤田さん自身はゴルフに乗り気ではありませんでしたが、中学2年生で本格的にゴルフを始めると、半年も経たないうちにスコア「74」を記録するなど、驚異的な成長を見せました。
しかし、当時の全国大会には宮里藍さんや横峯さくらさんといった強敵がおり、上位進出は容易ではありませんでした。
藤田さんは佐野日大高校に進学しますが、高校1年生で退学し、自宅から近い国際情報TBC学院高等課程に編入。
これは、父親の健氏によるマンツーマン指導を受ける時間を確保するためでした。健氏の指導は厳しく、950グラムのバットを1日300回振るなど、男性選手が行うような練習も取り入れられました。
健氏は大病を患い、4度にわたる危機的な状況を経験しましたが、病床でも娘のスイングチェックを行うなど、藤田さんの存在が病気からの回復への大きなモチベーションになったとされています。
藤田さいきのプロフィールは?当初はゴルフ嫌いだった⁈
藤田さいきさんの詳細なプロフィールとこれまでの経歴は以下の通りです。
プロフィール:
- 生年月日・出身: 1985年11月生まれ、栃木県宇都宮市出身
- 家族構成: 4人きょうだいの末っ子で、次兄の藤田勇樹さんもプロゴルファーです。
- ゴルフを始めたきっかけ: 10歳の時、父親の影響でゴルフを始めました。
初期のゴルフと経緯: 藤田さんは、当初ゴルフに対してあまり積極的ではありませんでした。
小学校5年生で初めてクラブを握ったものの、中学2年までは年に1回程度のラウンドで、練習はほとんどしていなかったとされています。
しかし、中学3年生の時、父親の勧めにより「関東のジュニア大会」に出場することになり、急遽ルールを学び、わずかな練習で大会に臨んだところ、4位という好成績を収めました。
父親の健氏は、この結果から藤田さんが「プロ向きの根性をしている。運動神経もいい。
ものになる」と確信したと伝えられています。
しかし、藤田さん自身が本格的にゴルフをやりたいと意思表示するまで、健氏は辛抱強く待っていたとのことです
(引用元:株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 社長ブログ)。
この経験が、現在の彼女のゴルフ人生に繋がっています。
学歴とプロ転向後の主な戦績:
- 中学校: 宇都宮市立陽西中学校を卒業。
- 高校: 佐野日本大学高等学校に進学しましたが、父親から集中的な指導を受ける時間を確保するため、高校1年生で退学。
高校2年からは自宅に近い国際情報TBC学院高等課程に編入しました。 - 2003年には「関東高校ゴルフ」で優勝。
- 高校卒業後は栃木県内のゴルフ場で研修生として腕を磨き、2006年にはプロテストの実技試験免除でプロ入りを果たしました。
JLPGAツアー優勝歴(計6回):
- 2006年: プロミスレディスゴルフトーナメント
- 2007年: プロミスレディスゴルフトーナメント
- 2008年: ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント
- 2010年: 日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯
- 2011年: 富士通レディース
- 2022年: 大王製紙エリエールレディースオープン
プロ転向から18年目(2025年現在)を迎える現在も、第一線で活躍を続けています。
藤田さいきの帽子には、いつもオニヤンマ⁈
藤田さいきさんのトレードマークの一つとして知られているのが、彼女の帽子にいつも付けられている「おにやんま君®」です。
「おにやんま君®」は、殺虫剤や忌避剤を使用しない画期的な虫除けグッズとして開発されました。
ハエ、蚊、アブ、蜂などの天敵とされるオニヤンマ(トンボの王様)を模したデザインで、これを身につけることで、虫が本能的に捕食されることを恐れて近寄らないというアイデア商品です。
この製品は、アクト合同会社の代表によるアイデアを基に、各種印刷を手掛ける株式会社Eikyuが技術力を生かして共同開発し、商標・意匠登録を経て販売が開始されました。
当初は釣り具やキャンプ用品店で展開されていましたが、SNSでの話題沸騰により、累計販売数100万個を突破する大ヒット商品となりました。
2022年からは、大手ドラッグストアなど12,000店舗以上で販売されています(引用元:株式会社Eikyuホームページ)。
環境に配慮したこの虫除けグッズは、藤田さいきさんの愛用によって、ゴルフ界でも注目を集めています。
まとめ:藤田さいきの家族の支えと輝かしいキャリア
今回は、長きにわたり女子ゴルフ界で活躍を続ける藤田さいきさんについて、その背景にある家族の存在と、これまでの輝かしいキャリアをまとめました。
- 藤田さいきさんは1985年11月生まれ、栃木県宇都宮市出身。
4人きょうだいの末っ子で、次兄の藤田勇樹さんもプロゴルファーです。 - 父親の健氏は元トップアマチュアであり、藤田さんのゴルフの才能を見抜き、厳しくも愛情深い指導で彼女を支え続けました。
- 私生活では、2011年に元ゴルフメーカー社員の和晃さんと結婚。
和晃さんは献身的に藤田さんのツアーに帯同し、移動の運転や食事の準備など、公私にわたる強力なサポートを提供しています。
2022年の「大王製紙エリエールレディスオープン」での11年ぶりの優勝は、夫への感謝のスピーチと共に、その絆の深さを示しました。 - プロ転向から18年目(2025年現在)を迎え、JLPGAツアーで通算6勝を挙げるなど、現在も第一線で活躍を続けています。
彼女の帽子にいつも付けられている「おにやんま君®」も、今や彼女の代名詞の一つです。
家族の温かい支えと、自身の揺るぎない努力が、藤田さいきさんの長く安定したキャリアを築き上げてきました。
ベテランゴルファーとして、今後もさらなる活躍が期待される藤田さいきさんを、ぜひ一緒に応援していきましょう。
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