プロ2年目にして目覚ましい活躍を見せ、ゴルフ界の注目株として急浮上している菅楓華(すが・ふうか)プロ。
今季は好調なスタートを切り、スポンサー契約も増加するなど、その勢いは止まりません。
今回は、そんな彼女のゴルフ人生のルーツ、ゴルフを始めるきっかけとなった出来事、そして中学・高校時代のエピソードを深掘りします。
特に、彼女を支えるご家族、とりわけ父親の存在に焦点を当ててご紹介しましょう。
菅楓華の父親は宮崎で代々続く農家。
菅楓華プロは宮崎県宮崎市の出身です。
彼女の父親である菅浩和(すが・ひろかず)氏は、宮崎県で代々続く農家を営んでいます。
菅家では、家族で米やキュウリ、トマトなどの農作物を生産しており、菅プロは自然豊かな環境と新鮮な食材に囲まれて育ちました。
菅プロがプロテスト合格後のQT(クォリファイングトーナメント)で失格し、深く落ち込んでいた際には、父・浩和氏が「立ち止まっていては強くはなれないよ」と優しくアドバイスを送ったといいます。
これは、娘のメンタル面を深く理解し、精神的な支えとなっている父親の存在を象徴するエピソードです。
菅楓華がゴルフを始めたきっかけは近所のお姉さん
菅楓華プロは2005年生まれで、三人姉妹の末っ子です。
姉たちはバレーボール競技に励んでいました。
彼女がゴルフを始めたのは7歳の頃。
近所に住む2歳年上のお姉さんとの出会いがきっかけでした。
お姉さんがゴルフをしていることを知り、「ゴルフ楽しそう!」と感じた菅プロは、お姉さんに誘われて初めて練習場に足を運びます。
そこで「どうしてボールが飛ぶのか?不思議で興味を持った」と語っており、この純粋な好奇心が彼女のゴルフ人生の出発点となりました。
この出会いが、後にプロゴルファーとなる菅プロのキャリアの第一歩を築いたと言えるでしょう。
菅楓華の中学・高校はあのスポーツ強豪校!
菅楓華プロは、ゴルフにのめり込んだ後、地元の宮崎県にあるスポーツ強豪校、日章学園中学校へ進学。
そのまま日章学園高等学校へと進み、ゴルフの技術を磨きました。
日章学園高等学校は全国からアスリートが集まる寮制のスポーツ校として有名です。
菅プロは高校1年生の時に「全国高校ゴルフ選手権」で3位に入賞。
高校2年生時にはゴルフ部の部長を務め、『全国高等学校ゴルフ選手権』で団体戦優勝という、日章学園高等学校ゴルフ部史上初の快挙を成し遂げ、その名を全国に知らしめました。
部長としてチームをまとめ上げ、全国制覇へと導いた経験は、彼女のリーダーシップと精神的な強さを育んだことでしょう。
菅プロは、メンタル面を非常に重視しており、フィギュアスケートの浅田真央さんやメジャーリーガーの大谷翔平さんの著書を読んで参考にしているといいます。
高校生にして既に一流アスリートのマインドセットを取り入れている点は特筆すべきです。
また、彼女は「人間性が大事」という言葉を常に胸に刻み、技術面だけでなく、人間性の向上にも意識を向けています。
そして2023年、高校3年生の時にJLPGAプロテストに一発合格。
高校の卒業式では、卒業生代表としてスピーチを行い、「今度は私がお父さん、お母さんを幸せにしてみせます!」と両親への感謝と決意を語りました。
菅楓華のスポンサーは?増えています!
2025年シーズンも、菅楓華プロには新たに複数のスポンサーがついており、彼女への期待値の高さが伺えます。
現在の主なスポンサーは以下の通りです。
- ニトリ(所属契約)
- 久光製薬
- 野村ホールディングス
- アンパスィ(ウェア契約)
- SEVENXSEVEN
- 日産サティオ宮崎
- カープレミア
- 情報技術開発
- 三菱地所
- NIKE
アンパスィとは以前から菅プロがお気に入りのブランドであったため、ウェア契約に至ったことは彼女にとっても喜びであったことでしょう。
これらの日本を代表する大手企業が彼女をサポートしていることは、菅プロの将来性と注目度の高さを物語っています。
菅楓華のQT失格とは⁈何があったの?
ゴルフの**QT(クォリファイングトーナメント)**は、来季のツアー出場資格を争う予選会です。
プロテスト合格後も、シード権を持たない選手はQTに参加し、その成績に基づいて次シーズンの出場優先順位が決定されます。
菅楓華プロは、2023年の最終QTで5位という好成績を収め、2024年シーズン前半戦の出場権をほぼ手中に収めていました。
しかし、競技終了後、スコアの過少申告が発覚します。バーディーだったホールをパーと記載し、ボギーだったホールもパーと誤って申告したためです。
最終的なトータルスコア自体は合致していたものの、個別のホールスコアの誤記はゴルフ競技において厳しくチェックされる対象です。
その結果、最終QTから3日後に失格処分が下され、QTランキングは最終日の出場者の中で最下位の104位となってしまいました。
(引用元:ALBA Net GOLF)
この経験は、プロとしてのキャリアにおいて非常に大きな痛手となりましたが、同時にゴルフ競技におけるルールの厳格さを改めて認識する機会となりました。
この悔しい経験が、今後の彼女のプロとしての成長と細部への意識向上に繋がることは間違いないでしょう。
菅楓華の2025年の戦績は?好きな言葉は「下剋上」
2025年シーズンにおける菅楓華プロの主な戦績は以下の通りです(2025年6月現在)。
- 2025年3月「ダイキンオーキッドレディース」2位
- 2025年3月「Vポイント×SMBCレディス」2位
- 2025年3月「アクサレディスゴルフトーナメント」6位
- 2025年4月「ヤマハレディースオープン葛城」5位
- 2025年4月「富士フィルム・スタジオアリス女子オープン」26位
- 2025年4月「KKT杯バンテリンレディス」17位
- 2025年5月「パナソニックオープンレディース」15位
- 2025年5月「Sky RKBレディス」6位
- 2025年5月「ブリヂストンレディス」12位
- 2025年5月「リゾートトラストレディス」27位
- 2025年6月「ヨネックスレディス」6位
- 2025年6月「ニチレイレディス」31位
菅楓華プロの好きな言葉は「下剋上」です。
「下から上を狙って行く感じがすごく好き」と語る彼女の言葉は、QT失格という挫折を経験しながらも、常に上位を目指し続ける強い精神力を表しています。
2025年シーズン、彼女の「下剋上」を期待する声は高まっています。
まとめ:菅楓華プロの「下剋上」にかける情熱
今回は、若くしてその才能を開花させ、ゴルフ界で注目を集める菅楓華プロの知られざるルーツに迫りました。
- 2005年生まれ、宮崎県宮崎市出身。
父親は代々続く農家。 - 7歳の時に近所のお姉さんの影響でゴルフを始め、その魅力に引き込まれる。
- 中学・高校はスポーツ強豪校の日章学園に進学。高校ゴルフ部で部長を務め、団体戦で全国優勝という快挙を達成。
- 2023年に高校3年生でJLPGAプロテストに一発合格するも、その後のQTでまさかの失格を経験。しかし、この挫折を乗り越え、精神的に大きく成長。
- 「下剋上」を好きな言葉に掲げ、常に上を目指す強い意志を持つ。
- 2025年シーズンは開幕から好成績を連発し、ニトリをはじめとする大手企業のスポンサーも増え、飛躍の年となることが期待される。
厳しい試練を乗り越え、自身のゴルフ道を力強く進む菅楓華プロ。
技術と人間性の両面で成長を続ける彼女の、今後のツアーでのさらなる「下剋上」と輝かしい活躍に、引き続き注目し、熱い声援を送りましょう!
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