高木優奈のコーチ:三觜喜一・坂詰和久両氏の指導とプロテストまでの道

女子プロゴルファー、コーチが気になる コーチが気になる

2023年のJLPGAプロテストに6度目の挑戦で見事合格を果たした、明るくパワフルな高木優奈たかぎ・ゆうな)プロ

高校時代は「歩くスピーカー」と評されるほどおしゃべり好きだったという彼女は、どのような道のりを経てプロゴルファーになったのでしょうか。

今回は、高木優奈プロを支えた2人の名コーチと、プロテスト合格までの苦難と成長の軌跡に焦点を当ててご紹介します。

高木優奈のコーチは誰?二人とも超有名なコーチ!

高木優奈プロのゴルフキャリアを形成したのは、2人の著名なコーチです。

彼女の最初のコーチは、PGAティーチングプロとして知られる三觜喜一(みつはし・よしかず)さんでした。

三觜コーチは、佐藤心結プロなど多くのトップ選手を指導していることで有名です。

高木プロと三觜コーチは、三觜氏が「優奈はくそ生意気なガキだったんです」と語るほど、率直に意見を交わせる親子のような師弟関係を築いていました。

高木プロは小学5年生の時に体操でオリンピック強化選手候補だったほどの高い運動能力を持ち、怪我により体操を断念した後、ゴルフに転向しました。

その潜在能力はゴルフでもすぐに開花し、三觜コーチの指導のもと、早くも神奈川ジュニアで優勝するなど順調に実績を重ねていきました。

しかし、プロテストに5度も不合格となる苦しい時期を経験し、自立を決意してオーストラリアへ渡る際に三觜コーチのもとを離れます。

2023年からは、坂詰和久(さかづめ・かずひさ)コーチに指導を受けるようになります。

高木プロがメンタル面での相談を坂詰コーチにすると、「バカじゃないの?考えるより行動しなさい」と厳しい言葉をかけられたといいます。

この言葉は、元サッカー日本代表の本田圭佑選手の「才能のある人はいるけど、ライオンと競争するわけではないのだから、変わろうと思えば変われる。

やろうと思えば、きょうから自分を変えられる」という考え方にも通じるものでした。

高木プロは、プロとして活躍するためには技術だけでなく、マインドセットの重要性を学び続けることが不可欠であると語っています。

坂詰和久コーチは、宮田成華プロのコーチも務めています。

高木優奈のプロテストまでの道のりは?

高木優奈プロは、計6回におよぶ挑戦を経てプロテストに合格しました。

その道のりは決して平坦なものではありませんでした。

1回目と2回目のプロテストでは、「120%の力を出せば合格できる」と考えており、たとえ不合格でも「もっと頑張ろう」と前向きに捉えていました。

2019年にはステップ・アップ・ツアー「ANA PRINCESS CUP」で優勝を飾り、2020年から2021年のシーズンでは45試合に出場するなど、自信を深めていました。

しかし、その中でのプロテスト不合格は、周囲からの期待と自身の自信とのギャップを生み、「周りからの評価も落ちるし、いい年ではなかった」と語るほど精神的に厳しい時期でした。

特に苦しかったのは2022年です。

この年からJLPGAの単年度登録が廃止され、QT(クオリファイングトーナメント)も受けられなくなったことで、多くの選手が影響を受けました。

高木プロ自身も、「試合が始まる前に涙が止まらない、こんなに頑張ってきたのに、プロテストになると練習してきたことが何もできない、こんなメンタル状況では受かるわけがないと思った」と、極度のプレッシャーと葛藤に苦しんだことを明かしています。

一度は「ゴルフはやめます」と決意し、1ヶ月半ほどゴルフから離れる期間もありました。

しかし、「やっぱり、ゴルフがしたい!」という強い気持ちが再燃し、「出られる試合を探そう」と決意します。

3日間や4日間の試合経験を積むため、年末に「今からでも受けられるQTを探してください」と依頼した結果、オーストラリアかタイが選択肢として浮上。

高木プロは迷わず単身オーストラリアへ渡るという、自立した決断を下しました。

このオーストラリアでの経験が、彼女にとって大きな転機となります。

全米女子オープンに出場した経験も相まって、「こんな世界もある」と視野が広がり、強くなるためには自身の経験不足を解消しなければならないという思いを強くしました。

そして、この新たな挑戦と経験が実を結び、2023年のJLPGAプロテストに晴れて合格したのです。

高木優奈のプロフィールは?中学、高校は?

高木優奈プロ1998年5月10日生まれ、神奈川県小田原市出身の三姉妹の長女です。

小学生時代は器械体操に打ち込んでおり、その才能はオリンピック強化候補選手に選ばれるほどでした。

しかし、怪我により体操競技を続けることを断念。

その後、父親と一緒にゴルフ練習場に行ったことをきっかけにゴルフを始めました。

器械体操でオリンピックを目指せるほどの運動能力を持っていた高木プロは、ゴルフでもその才能を発揮し、「私をプロゴルファーにしてください!」と三觜コーチの元へ門を叩いたといいます。

中学・高校は相洋中学校・高等学校に進学しました。

この学校にはゴルフ部がなかったため、陸上部に所属し、100メートルを13秒3で走るなど、ここでもその運動神経の良さを見せています。

部活動の後は、三觜コーチの指導のもとメキメキとゴルフの腕を上げていきました。

高校2年生の時には「日本女子アマチュア選手権」に出場するなど、本格的にプロゴルファーを目指すことを決意しました。

まとめ:高木優奈の今後の活躍に期待!

今回は、2人の名コーチとの出会い、そして数々の苦難を乗り越え、プロテスト合格という夢を掴んだ高木優奈プロのプロフィールと、これまでのゴルフキャリアについてご紹介しました。

  • 高木優奈プロは、おしゃべり上手でパワフルな「黄金世代」の一人です。
  • 三姉妹の長女で、元器械体操の選手であり、オリンピック強化候補にも選ばれた経歴を持っています。
  • 11歳でゴルフを始め、最初のコーチは著名な三觜喜一コーチでした。
  • 中学・高校は相洋中学校・高等学校に進学し、陸上部に所属しながらゴルフの腕を磨きました。
  • プロテストに5度不合格となる苦境を経験しますが、ステップ・アップ・ツアーで優勝を飾るなどの実績も持ちます。
  • 単身オーストラリアに渡り、試合経験を積むという自立した決断が転機となりました。
  • 2023年からは坂詰和久コーチの指導を受け、メンタル面も強化。
  • 6度目の挑戦でJLPGAプロテストに合格を果たしました。

数々の困難を乗り越え、ついにプロの仲間入りを果たした高木優奈プロ。

その粘り強さと明るいキャラクターで、今後のJLPGAツアーでのさらなる活躍が期待されます。あなたも一緒に、遅咲きの実力派、高木優奈プロを応援していきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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