2022年8月の「全米女子アマチュアゴルフ選手権」を制し、一躍脚光を浴びた馬場咲希(ばば・さき)プロ。
2025年からはアメリカを主戦場とし、「フォード選手権」では日本人選手としてトップの6位に入るなど、その活躍が注目されています。
彼女のゴルフキャリアを支える重要な存在である父親はどんな人物なのでしょうか。
また、世界を舞台に戦う彼女を支えるスポンサーについても、詳しくご紹介します。
馬場咲希プロの父親はどんな人?
馬場咲希プロの父親、哲也氏は、娘のゴルフキャリアを献身的に支える人物として知られています。
哲也氏のサポートと費用捻出: 2022年の「全米女子オープン」で馬場プロが日本人アマチュアとして8年ぶりに予選を通過した際、哲也氏は遠征費用について「もう借金をして行かないといけないのかなっていうくらいでした」と語っており、決して裕福ではない中で費用を工面していたことが伺えます。
国内外のツアー参戦には多額の費用がかかるため、その苦労は並大抵のものではありませんでした。
2022年1月のアマチュア規則改定により、スポンサーシップ契約の制限が撤廃されたことで、哲也氏は予選会終了後に積極的に費用捻出に動き始めました。
「紹介をいただいたり、個人的に付き合いのある方々にお願いもしました」と述べており、その結果、12社もの企業が協力に快諾したと報じられています
(引用元:GDOニュース)
馬場プロと哲也氏の人柄が、多くの企業の支援を引き寄せた要因の一つと考えられます。12社のうちの1社であるリンガフランカサービス社は、「馬場親子の人柄にほれた」とコメントしています。
哲也氏自身は車が好きで、レーサーにスポットスポンサーが多く存在することを知り、それがゴルフでも可能であると知り、支援企業を募ったといいます。
そのために奔走する哲也氏の姿を見て、馬場プロ自身も「すごく大変そうでした」と語っています。
(引用元:馬場咲希 OFFICIAL WEB SITE)
ゴルフを始めたきっかけと親子関係: もともとゴルフ好きだった哲也氏は、
「娘が4人なので、1人くらい遊び相手をつくっておかないと、寂しい老後になっちゃうのかなって思ったんです」という軽快な理由で馬場プロにゴルフを勧めました。(引用元:GDOニュース)
この「遊び相手」が世界で活躍するゴルファーになるとは、哲也氏も予想外の嬉しい誤算だったことでしょう。
アマチュア時代に12社ものスポットスポンサー(大会限定の契約)を獲得できたのは、馬場プロの高いポテンシャルと、哲也氏の人脈や人柄によるものと評価されています。
馬場プロは自身のゴルフ指導に関して「叱られることよりも褒められることのほうが多かった」と振り返っており、哲也氏が厳しさの中に愛情と肯定的なアプローチで娘を育ててきたことが伺えます。
馬場咲希プロのコーチは誰?
馬場咲希プロのコーチは、中学1年生の頃から指導にあたっている坂詰和久(さかづめ・かずひさ)氏です。
坂詰コーチは、通称「わきゅう」としても知られ、2024年には「レッスン・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、その指導手腕が高く評価されています。
坂詰コーチの独自の指導哲学: 坂詰コーチの指導法は独特で、ゴルフの「打ち方」そのものを直接教えたり、直したりすることはしないといいます。
彼が重視するのは、ボールを打つ際の体の仕組みや、運動効率の良い体の使い方を追求させることです。
例えば、胸や骨盤の回し方など、身体の基本的な動きに焦点を当てています。
坂詰コーチは、「ジュニアは体も年々変わっていくので、型にはめた打ち方を教えるのは“害”だと思っています」と語り、成長期の選手に合わせた柔軟なアプローチを取っています。
彼の指導時間の配分は特徴的で、例えば8時間の練習時間があれば、球を打つのは2時間のみ。
残りの時間は、2時間の筋力トレーニング、2時間の他スポーツによる身体能力向上、そして2時間のリフレッシュに充てるよう指導しています。
(引用元:ゴルフダイジェスト)
身長175cmと長身の馬場プロは、坂詰コーチの指導により体重を14kg増量しました。
これにより、さらなる飛距離アップが期待されており、すでに平均飛距離270ヤードという驚異的な記録を達成しています。
馬場咲希のスポンサーは?契約企業は?
馬場咲希プロは2023年のJLPGAプロテストに一発合格し、アマチュア時代のスポット契約から、複数の企業との本格的なスポンサー契約を獲得しています。
現在の主な契約企業:
- 所属: サントリーホールディングス株式会社。
サントリーは宮里藍プロや渋野日向子プロといった著名なゴルファーの支援でも知られています。 - 富士通
- ブリヂストン: ゴルフ用品使用契約を結んでいます。
- 日本航空(JAL): サポート契約。
アメリカを主戦場とする馬場プロにとって、移動面での大きな支えとなっています。 - 株式会社ゴンドラ: カスタマーエンゲージメント事業、広告事業、Webソリューション事業、ソーシャルマネジメント事業、デジタルマーケティング事業を手掛ける企業です。馬場プロが15歳の頃から応援を続けているとされています。
- 株式会社ASMO: アミューズメント施設の経営・設計・施工を行っています。
- 株式会社コーセー: 化粧品会社であり、ゴルフにおいて重要な日焼け止め製品などでサポートしています。
- 株式会社シンコーハイウェイサービス
これらの多岐にわたる企業との契約は、馬場咲希プロへの高い期待と、将来性への評価を示すものと言えるでしょう。
まとめ:馬場咲希プロを支える父親と強力なスポンサー
今回は、2022年の「全米女子アマチュアゴルフ選手権」を制し、注目を集める馬場咲希プロの、父親との関係性、そして彼女を支える強力なスポンサーについてまとめました。
- 馬場咲希プロの父親、哲也氏は4人娘の父親であり、当初は「老後の遊び相手」として馬場プロをゴルフ練習場に連れて行ったことが、彼女のゴルフキャリアの始まりとなりました。
- 哲也氏は、決して裕福ではない状況で娘のゴルフ活動を支えるため、2022年のアマチュア規則改定を機に、自身の人脈と人望を活かし、12社ものスポット契約を獲得しました。
これは、馬場プロのポテンシャルと、親子の人柄が評価された結果と言えます。 - 馬場プロはめきめきと上達し、2022年には「全米女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝という快挙を達成しました。
- 2023年にはJLPGAプロテストに一発合格。2025年からはアメリカを主戦場としており、「フォード選手権」では日本人トップの6位に入るなど、世界での活躍を見せています。
- 彼女を支えるスポンサー企業は多岐にわたり、サントリーホールディングス(所属)をはじめ、富士通、ブリヂストン、日本航空(JAL)、株式会社ゴンドラ、株式会社ASMO、株式会社コーセー、株式会社シンコーハイウェイサービスなどが名を連ねています。
- 国内ツアーのデビュー戦は「富士通レディース」で14位タイという成績でした。
父親の献身的なサポートと、期待を寄せる多くのスポンサーに支えられ、今後さらなる成長が期待される馬場咲希プロ。
ぜひあなたも、彼女の今後の活躍に注目し、一緒に応援していきましょう。
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