注目を集めるプロゴルファー、セキ・ユウティン(漢字表記:石昱婷)プロは、その実力と愛らしいルックスで多くのファンを魅了しています。
彼女のゴルフキャリアは、家族の温かいサポートなしには語れません。
セキ・ユウティンプロがゴルフを始めたきっかけは父親の存在であり、さらに母親もゴルフコーチの資格を取得して彼女を支えていたとされています。
本記事では、セキ・ユウティンプロの父親の人物像、母親のコーチとしての役割、そして同じくプロゴルファーである妹の存在について詳しくご紹介します。
セキ・ユウティンの父親はどんな人?ゴルフを始めたきっかけは?
セキ・ユウティンプロの父親は石越東(セキ・エットウ)氏です。
彼女がゴルフを始めるきっかけは、7歳の頃に父親にゴルフ場へ連れて行ってもらったことでした。
石越東氏は日本企業に勤務していたためゴルフに馴染みがあり、娘がゴルフに興味を示すとすぐにコーチを見つけるなど、熱心にサポートしました。
小学生時代のセキ・ユウティンプロは、学校が終わると車で夕食を済ませ、毎日18時から22時まで練習に励む日々を送っていました。
当時の彼女は「友達と遊びたい時期に『なんで私だけゴルフ?』と思った」と語っていますが、両親の全面的なサポートがあったからこそ頑張れたと振り返っています。
父親が日本企業に勤め、上海在住で車を所有していたことから、経済的に比較的余裕があったことが推測されます。
当時、中国で子供にゴルフを習わせることは珍しい選択であったと考えられます。
セキ・ユウティンの母親はゴルフコーチ⁈
セキ・ユウティン選手の母親が元々ゴルファーであったという情報はありません。
しかし、彼女が幼少期にゴルフを始めた頃の中国では、ジュニアゴルファーもゴルフコーチも少なかったため、母親は娘をサポートするために自らゴルフコーチの資格を取得しました。
アマチュア時代の輝かしい実績: 母親の献身的なサポートの下、セキ・ユウティン選手はジュニア時代に中国ツアーで36勝という驚異的な記録を樹立しました。これは現在も破られていない最多優勝記録です。
16歳の時にはアジア大会で個人4位、団体銅メダルを獲得するなど、国際舞台でもその才能を発揮。
このアジア大会での活躍をきっかけに、中国女子プロゴルフ協会(CLPGA)に登録され、プロゴルファーとなりました。
18歳で中国ツアーの賞金女王に輝くなど、中国国内では圧倒的な強さを見せていました。
セキ・ユウティンの妹もプロゴルファー⁈
セキ・ユウティン選手には、同じくプロゴルファーである妹のセキ・ユウリ選手がいます。
姉妹は偶然にも同じ3月5日が誕生日です。
妹・セキ・ユウリ選手の経歴: セキ・ユウリ選手は2018年に中国のプロテストに合格しました。
しかし、JLPGAプロテストでは、2023年に最終まで進むも2打差で惜しくも不合格となり、2024年は2次予選で敗退しています。
姉のセキ・ユウティンプロのキャディを務めることもあり、その仲の良さと可愛らしいルックスから「可愛い姉妹」として注目を集めています。
セキ・ユウティンの優勝までは?
中国での輝かしい実績を背景に、セキ・ユウティンプロは日本ツアーへの参戦を決めました。
日本ツアーでの挑戦と成長: 2016年のJLPGAプロテストでは最終まで進むも1打及ばず不合格となりましたが、その後ファイナルクォリファイングトーナメントに進出し16位に入り、翌シーズンのJLPGAツアー出場資格を獲得しました。
しかし、初年度は出場32試合中17試合で予選落ちを喫します。
この経験について、
彼女は「考えが甘いというか、いい気になりすぎていたと感じます。
アマチュアの時から私は天才だと思い込んでいた。
しかも賞金女王にもなっていたし、妙なプライドがじゃまをして、謙虚になることを忘れていた」と猛省したことを明かしています(引用元:Sportsnavi)。
彼女はそこで、2017年に世界ランキング1位となった同郷の先輩プロゴルファー、フォン・シャンシャン選手(2022年8月に現役引退、現在は「フォン・シャンシャン・ゴルフアカデミー」を設立しジュニア育成に尽力)と共にトレーニングを開始します。
「シャンシャンさんとは、毎年12月から2月まで、一緒に冬トレーニングに参加しています。
どうすればトーナメントで能力を発揮することができるのか。
ほかにも貴重なアドバイスをしてくださいます」とJLPGAのインタビューで語っています(引用元:JLPGA)。
プロテスト合格と初優勝: 努力の結果、2019年に3回目のJLPGAプロテストで合格を果たしました。
同年には下部ツアーの「日医工女子オープン」でプロ初優勝。
2020年にはJLPGA新人戦「加賀電子カップ」でも優勝を飾るなど、日本でもその実力とルックスで注目を集めるようになりました。
そして、日本ツアー挑戦から6年後の2022年、「ゴルフ5レディス」で念願のJLPGAツアー初優勝を達成しました。
初優勝時のインタビューでは、「6年は長くありません。
ちょうどいい頃合いかもしれませんね」
「私の年齢は恋人と一緒に過ごしたい。
そんな年頃です。でも、ゴルフを頑張ると決めた以上、いろいろとあきらめなくてはいけない。
ツアー選手はみんなそうでしょう」と語り、ゴルフへの真摯な姿勢と等身大の素顔を見せました(引用元:Sportsnavi)。
まとめ:セキ・ユウティン選手の家族とゴルフキャリア
愛らしいルックスと確かな実力で人気を集めるセキ・ユウティン選手は、家族の温かいサポートと並々ならぬ努力によって、そのゴルフキャリアを築き上げてきました。
- セキ・ユウティン選手は日本生まれの中国育ち。
7歳で父親の影響でゴルフを始め、幼少期から集中的な練習に励みました。 - 母親は娘のサポートのためゴルフコーチの資格を取得しました。
- ジュニア時代には中国ツアーで36勝という最多優勝記録を樹立し、18歳で中国ツアーの賞金女王に輝くなど、中国国内で圧倒的な強さを見せました。
- JLPGAプロテストには3度目の挑戦で合格。
その後、2019年「日医工女子オープン」(下部ツアー)でプロ初優勝、
2020年JLPGA新人戦「加賀電子カップ」優勝、
2022年「ゴルフ5レディス」でJLPGAツアー初優勝を飾りました。 - 妹のセキ・ユウリ選手もプロゴルファーとして活躍しており、姉妹揃って注目を集めています。
- 2024年のファイナルQTで上位につけるなど、2025年シーズンの活躍も期待されています。
家族の支えと自身の努力で道を切り拓いてきたセキ・ユウティン選手の、今後のさらなる活躍に注目し、応援していきましょう。
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